「第2回 関西 サステナブルマテリアル展」レポート(前編)

この記事では…

2022年5月、インテックス大阪で開催された「第9回[関西]高機能素材Week」の「第2回[関西]サステナブル マテリアル展」を紹介する。(前編)

(執筆:松永弥生/ライター)

2022年5月11~13日の3日間、材料・加工技術の総合展である「第9回[関西]高機能素材Week」がインテックス大阪で開催された(主催:リード エグジビション ジャパン株式会社)。出展は265社で、来場者数1万7117名だった。今回は、その中の「第2回[関西]サステナブル マテリアル展」には41社が出展した。

本展示会は、海洋プラスチック問題の解決、カーボンニュートラル・脱炭素社会の実現を目的にした生分解樹脂やセルロースなどの環境配慮型材料や、リサイクル材料やサーキュラーエコノミーとしての資源・材料を出展するサステナブルマテリアルの総合展だ。

ライスレジンを原料とした製品たち

今回は、取材した5社についてレポートする。

木粉を自然由来のプラスチックに配合「PANDO.wp」

プラスチックの射出成形と自然由来プラスチックの製造をしているサンスリー株式会社は、野球のバットを製造する際にでる木を使用し、木粉51%と植物由来プラスチックを配合した 自然由来90%以上の木質プラスチック「PANDO.wp」を開発した。

PANDO.wpはサトウキビやトウモロコシ由来のPEと木粉をコンパウンドした樹脂だ。再生原料や生分解性原料も配合できる。着色も可能だという。木の特性である吸水もあるが、木程の吸水率はないため腐ることはなく、水が外に漏れ出る心配もないという。研究により生分解性を持たせることも可能になったそうだ。

他にも竹炭、抹茶、コーヒーを材料としたPANDOシリーズを展開。

抹茶、コーヒーなど食料残差や、竹灰・木など使用できない廃木は、協力企業から調達しているという。材料を乾燥・粉砕し、水分量を調整して、プラスチック原料に混練しペレット化する。

展示されている花器からは、抹茶やコーヒーの香りがかすかにした。

スポーツ用品メーカー ミズノと提携し、木粉を自然由来のプラスチックに配合

左から、竹炭、木粉、抹茶、コーヒーを配合している。材料の香りがするプラスチック

100%バイオマス原料のペレット「SANKYO GOLDEN STARCH」

樹脂、染料、化成品、工業薬品の専門商社である西野金陵株式会社は、100%バイオマス原料としてトウモロコシ由来のでんぷんとパーム椰子由来のグリセリンでペレット「SANKYO GOLDEN STARCH」を製造している。

ペレットが透明なのは、石油由来のプラスチックが混ざっていないからだという。従来は、石油由来のプラスチックと混ぜてからペレットにしているケースが多く、その点に特徴があるそうだ。

ペレットの透明度が高いので、樹脂に混ぜた時も透明度の高いフィルムなどが製造できる。

各種樹脂にドライブレンドで配合し、プラスチック削減・脱炭素に繋がる。既に市役所・大学などでゴミ袋に導入されている。

熱可塑性でんぷん由来のバイオマス度100%の樹脂用添加剤ペレット

SANKYO GOLDEN STARCHは、行政のゴミ袋にも採用されている。

(後編に続く)

ライタープロフィール

Image松永弥生(まつなが・やよい)

⁠関西を中心に活躍するフリーライター。2000年からロボコン観戦を始め、三月兎のハンドル名でイベントレポートや動画で情報発信を開始。編集部からの依頼でライターデビュー。以来、ロボットや製造業関連ニュースをメディアに発信してきた。得意分野は、ロボットと製造業。モノづくりが大好き。文章講座やプレスリリース講座の講師としても活動中。

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PlaBase編集部
PlaBase[プラベース]

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