2022.11.16DX

メルマガツールを使ってみた(その1):松本編集長が伝授!デジタルマーケティングの極意(メール編2)

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この記事は…

地方の中小メーカーの新米デジタルマーケティング担当の猫山が、自社のメールマーケティングに奮闘した軌跡、ちょっとしたTipsを(多分)余す所なくドラマ化した物である。今回は、メールツールをとりあえず使ってみるの巻!

(執筆:おりも みか/製造業ライター)

*編集部注:本記事はフィクションです。実在の人物団体などとは一切関係ありません。

■登場人物

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⁠猫山(ねこやま):総務部の社会人2年目。お酒が強い。カフェや居酒屋巡りが趣味で、おいしいものと猫のブログを書いており、デジタル担当になった。

社長(富良座:ぷらざ):そろそろ老後のことが頭をよぎる60代。新しいアイデアを試すのがだいすき。無茶ぶりしがち。お酒がすき。
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⁠総務部長(根津海:ねづみ):50代前半。Web黎明期からのネットサーファー。カメラが趣味。ご当地美少女キャラクターを常にチェックしている。

⁠松本さん:PlaBase編集長。デジタルマーケティングについて教えてくれる。

会社のデータ

会社名:株式会社ぷらぷら~ざ
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⁠所在地:石川県
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⁠概要:プラスチック製品製造会社。OEMも多いがオリジナル商品も開発・販売している。社内に金型・成形工場がある。
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⁠社員数:約50名

前回までの 「デジ極」

株式会社ぷらぷら~ざは、石川県内にある中小企業で、プラスチック製品メーカー。総務部の2年目社員の猫山は、(ほぼ)「趣味でブログをやっている」という理由だけで、突然社長からメールマガジン担当に任命されてしまいました。しかし猫山にはデジタルマーケティングの知識が何1つありません。

そこで助けを求めたのが、Twitterでたまたま見つけたPlaBaseの「松本編集長」。猫山は松本編集長の力を借りて、果たしてメルマガを攻略できるのでしょうか。

とりあえずメルマガを送るためにはメールツールを使用しなくてはいけないということが分かりました。まずは、何のメールツールを使うのか、決めることにしました。

朝一番のオフィスにて

松本編集長という、今の自分にとって〝鴨葱“ともいえる味方をゲットして、ちょっとだけ元気(と少しのやる気)が出た猫山は、意気揚々とパソコンに向かっています。

猫山「松本さんに教えてもらったメールツール……。いろいろあるけどどれにしよう? やっぱり最初だから、無料でお試しできるやつがいいよね。やってみて難しそうだったら別のに変えればいいんだし」

総務部長「おはよう猫山。もしかしてメルマガやってるの? 仕事が早いねぇ」

猫山「おはようございます。このメールツールにしようかと思っています」

総務部長「ふーん……。アメリカのやつなんだ。ちょっと評判調べてみよう。……ふむ、良さそうだね。いいの見つけたね」

猫山「そうでしょう! 昨日までの私とは違うのですよ!!」

総務部長「おおっと! どったの? いきなり。いい先生でも見つかった? 誰よ? 教えてよ」

猫山(ギクリッ)

妙に察しがいい総務部長に、ちょっとたじろぐ猫山。しかし、自分に面倒な仕事を押し付けてきた彼には絶対教えたくないのです。

猫山「絶対に教えません!!」

総務部長「ふぅん」

自分から聞いておきながら、全然興味がなさそうなのとか、いちいち癪に障ります。

総務部長「で、なんでこれにしようと思ったの?」

猫山「最初は無料で使えるし」

総務部長「それは大事。社長、ケチだからね」

猫山「なにより! アメリカのソフトってなんかかっこいいじゃないですか!!(ドヤァ) 」

総務部長「…………」

メルマガのツールはどう使うの?

メルマガを送るためのメールツールは、前回紹介したようにいろいろあります。UIや機能は少しずつ異なってはいるものの、基本的な機能はどのツールもだいたい同じです。この連載では、「Benchmark」を例にして、メールツールの使い方について説明します。

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Benchmarkの画面

猫山「お、編集画面はブログと似てる感じでシンプルだ。これならできそうかも。ええっと……『メール作成』。これで本文を作成すればいいんだな。オッケー。実は文章書くのは結構自信あるんだよな。ブログの文章『面白いね』ってコメント付いたこともあるし……」

猫山はさらにBenchmarkのページを見て回ります。

猫山「あれれ……、『コンタクトリスト』ってなんだろう……? ん? 『セグメント』……?? 『ランディングページ』??? ちょ……ちょっと待って。なんでわざわざ全部カタカナにするんだ? ここは日本ですよ。なんでも英語にすればいいってもんじゃないでしょ……くそ! くそーっ!  This is a pen!」

確かに、インタフェースはシンプルであるものの、知らない言葉やカタカナ語がたくさん出てきて、猫山は困り果ててしまいました。本文は確かに何とか作れそうなのですが、なんだか、メールが送信できる気がしないのです。

――う……うわーん、たすけて松本さー---ん!!!!

助けて松本編集長

猫山は、さっそく松本編集長に連絡し、Webミーティングで話を聞いてもらいました。

松本編集長「はは(笑)ねこたく~ん(だみ声)そろそろヘルプが来る頃だと思ってましたよ~」

松本編集長の少しおかしなテンションに、猫山は眉をひそめます。何かのモノマネだろうか?

猫山「……? なんですかそれ?」

松本編集長「え……ドラ〇もん知らない?」

猫山「知ってますけど、あまり似てませんよね? 水田わさびの声と」

松本編集長「ふぇ!? 大山のぶ代じゃないの!? ……隔世の感あるなぁ……」

メルマガ本文をつくってみよう!

松本編集長「では、実際に本文を作成する画面を見ていきましょう」

猫山「よろしくお願いします! まずはデザインを決めるんですね。えっと……ここではHTMLメールを選ぶんでしたよね」

松本編集長「よく覚えてましたね。テキストメールではなく、HTMLメールで作成しましょう! 上級者であればタグ打ちして(HTMLのソースを書いて)作成することもできますが、メールツールの機能を使えば、ドラッグ&ドロップで簡単に作成することができますよ」

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Benchmarkの場合は、あらかじめレイアウトの基本パターンが選べる。

猫山「最初なので、自分で作成してみます! HTMLの知識がなくてもできるのは便利ですね。……『カラム』ってなんですか?」

松本編集長「直訳すると『柱』です。『コラム』といったりもします。要は、ページのエリア分けですね。ホームページもよく縦長に区切られたエリアに分かれてるでしょ? このベンチマークの画面自体も」

猫山「なるほど! 複雑にしちゃうとわけが分からなくなりそうなので、一番シンプルそうなやつ選んでおきます」

松本編集長「Benchmarkだと、最初にカラムのレイアウトを選んでおいて、そのあとに中身を入れていく感じですね」

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Benchmarkの本文作成画面

松本編集長「Benchmarkの場合は、左側に『ブロック』という機能が並んでいて、例えば画像を挿入したいのであれば『画像』のブロックを、左側の本文エリアにドラッグアンドドロップして、それから編集します。そうやって機能をどんどん本文エリアに放り込んでいって編集する仕組みになっています」

猫山「なるほど。画面がなんか直感的過ぎて、どうやったらいいかよく分からなかったのですが、分かってみると簡単そうです! 画像といえば、実は、本文にかわいいイラストが入れたいな、と思っていまして。……えっとこれでいいかな」

松本編集長「あ、ちなみに、この画像ってどこから持ってきました?」

猫山「ネット検索して拾ってきた画像ですね。タダなので」

松本編集長「ネットに載っている画像にも著作権があるので、勝手には使えないんですよ」

猫山「ネットの情報はタダなので、著作権を気にするのはお金を出して買う雑誌や本、漫画の絵だけなのかと思っていました……」

松本編集長「ネットの情報もおんなじですよ。自分で描いた絵なら、そもそも自分に著作権があるので気にしなくていいですけどね」

猫山「写真ならともかく、自分でイラストなんて描けないですよ……皆さん、どうしているのでしょうか?」

松本編集長「ネットには、著作権を気にせず使えるフリー素材集もありますし、企業ならば素材集として販売されているものを購入するのも手です。ちゃんと素材として配布されているものを使用しないとトラブルの元ですよ。あとは、企業がメルマガで使うときは、商用利用が可能かどうか、しっかり規約を確認してから使うといいです」

猫山「絵を使うにも、いろいろ気にしないといけないんですね。では、今回は私が撮った猫の写真を…あれ? 写真の『代替テキスト』ってなんですか?」

松本編集長「alt(オルト)属性と呼ばれるものです。HTMLだと、それをコードで記述するんですけどね。メールの受け取り側がなんらかの事情で画像を表示できないときに、altで指定したテキストが代替で表示されます。目の不自由な方などが利用する音声読み上げの際にも、この代替テキストが読み上げられます。SEO対策にもなるので、設定するのが望ましいですね」

猫山「タイトルと……、本文。文字の大きさはどれくらいがいいとかありますか?」

松本編集長「これは好みもありますのでいろいろ試してみてください。でもあまりに文字が大きいと野暮ったいし、小さいと見づらいです。猫山さんは若いので、あまり問題ないと思いますが…色々な人が読みますからね。プレビューで確認しながら、バランスを見て調整してください」

猫山「ボタン……で会社のホームページのURLを載せればいいんですね」

松本編集長「はい。URLの他にもアドレスや電話番号なども設定できますが…WebサイトのURLのリンクを貼ることが多いと思います」

猫山「なんかできそうな気がしてきました!」

松本編集長「それはよかった。本文ができたら、あとは配信先です。配信リストはありますか?」

猫山「えっと……、そう来るか! と思って、総務部長から取引先リストを持って来てあるんです(ドヤァ)……って、あれ!? これ社長の手書きのアドレス帳の画像データが貼り付けてある……!」

松本編集長「ははは……、そっか」

猫山「ちょ…(先は長そうだなぁ)ちょっと待ってください。総務の取引先データから持って来れば……いいのかな」

松本編集長「リストについては、どう用意すればよいのか、またおいおい説明しましょう。今回は、送信元(from)と件名を設定してみましょう。送信元の名前は、いろいろ変えることができます」

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送信先と送信元

猫山「件名の設定のそばに、『プレヘッダーテキスト』ってあるんですけど、これはなんですか?」

松本編集長「『こういうメール』ですよと伝える文ですね。メール受信の時のプレビューや、スマホなどの通知で使われます」

猫山「メール本文の出だしが勝手に表示されるわけじゃないんですね」

松本編集長「特に設定しないと、確かにそうなりますね。プレヘッダーテキストは、『読んでみたいな』と思わせる内容にすると良いですね。受取側の環境によって表示される字数などが変わってくるので、ここもいろいろ試してみるのもいいですよ」

猫山「メルマガって思ったより奥が深いんですね」

松本編集長「それが分かれば、まずは第一歩を踏み出したってことですよ。おめでとうございます! あとは送りたい内容を入稿してみるといいですよ。そうしたら、送信リストの作り方や、解析画面の見方などを覚えていきましょう」

猫山「送りたい内容ですか? 実は最近、会社で迷い猫を保護していまして。その日記でも徒然と送ってみようかと!」

松本編集長「それは面白そうですね! って、……あ、あのね、確かに面白そうなんだけどなんだけど、ちょっと他にも考えてみましょうか……」

猫山「あら、ダメですかね? お客さんの息抜きになるかなぁって」

松本編集長「ダメとまでは言わないんですけど、もう少しお仕事に直結することを、他に考えてみましょうか……」

猫山「ふむ、なるほど」

次回も、引き続きメルマガ準備編が続きます。

(次回に続く)      

*猫山ノート*

  • カラムは柱のこと。
  • メルマガ中に使用する画像は商用利用が可能か確認すること。
  • 画像には代替テキスト(alt属性)を設定した方が良い。
  • プレヘッダーテキストはメールの要約文。読者に興味を持ってもらえるようにしよう。
  • メルマガは思ったより奥が深い!

(次回へ続く)


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⁠⁠>>>>連載「松本編集長が伝授!デジタルマーケティングの極意」一覧 

監修者

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松本祐介(まつもと ゆうすけ) 1979年生まれ。中学、高校、大学院と通算して8年間オーストラリアに滞在後、日本に帰国。バイリンガル。無類のコーヒー好きだったことからUCC上島珈琲に就職。その後、飲料原料の海外取引をメインに行う丸紅食料にて商社営業を経験。⁠結婚して家族が増えたことを機に富山にIターン。化学品専門商社の江守商事に転職。ここで初めて合成樹脂・プラスチックに出会う。富山、シンガポール、上海、オランダで海外経験・ネットワークを構築して帰国。その後、2015年に三井化学に転職。スーパーエンプラという極めてニッチな商材を扱う。⁠2017年から、金森産業の事業開発室に所属。化学品業界でのデジタルマーケティング支援を目的としたビジネスモデル「PlaBase ad」の事業推進に従事。

ライタープロフィール

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⁠おりも みか  新卒入社した玩具製造メーカーにて品質・生産技術担当として日本国内・中国工場での新規ライン立ち上げを経験。玩具、アミューズメント機器、医療機器、健康雑貨など主にプラスチック製品の開発・製造に携わる。結婚を機に退職し、現在は育児の傍ら製造業ライターとして活動中。
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⁠Twitter ID:@jilljean0506

新卒入社した玩具製造メーカーにて品質・生産技術担当として日本国内・中国工場での新規ライン立ち上げを経験。玩具、アミューズメント機器、医療機器、健康雑貨など主にプラスチック製品の開発・製造に携わる。結婚を機に退職し、現在は育児の傍ら製造業ライターとして活動中。⁠Twitter ID:@jilljean0506