環境に優しい新素材:海外・化学業界トピックス vol.2

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この記事では…

次回に引き続き、海外のプラスチック製品関連のニュースについて紹介していきます。今回は、前回に引き続きBASF社が開発した製品やヨーロッパの企業であるエボニック社、DSM社、米国のアビエント社からの新製品について紹介します。

(PlaBase編集部)

BASF社は、環境に配慮した自動車部品の塗装向けポリアミドを発売

BASF社は自動車塗装向けの新素材「Ultramid A3EM8 OP」を発売した。この製品は高度な表面加工と接着強度を有するため塗装での用途に最適であるという。また、塗装プロセスが簡素化されるため、生産コストは削減される上に揮発性有機化合物の排出も削減できるとのことだ。この製品は、180℃という高熱に耐えることができ、耐薬品性にも優れているため、今では電気自動車の充電口フラップに適用されている。プラスチックは金属に比べてコストと重量を削減できるため、他の自動車外装部品にも使用されることが検討されているということだ。

エボニック社、使用済のタイヤからリサイクルする燃料からエラストマーを製造

VESTAMID eCO E40は、優れた低温衝撃強度、耐薬品性、高弾性を示し、かつ着色や加工が容易な素材である。これまで自動車や医療、スポーツなどの分野で長年にわたり採用実績がある。

出所: Evonik Launches New Sustainable High-performance PA 12 Elastomer(エボニック)

CO2排出量を半分に抑えた100%バイオベースの高性能PAをDSMが発売

DSMは、主力製品である「Stanyl」の持続可能性をさらに高めたバージョンを発表した。Stanylの製品ラインでは、可能な限り最大限のバイオマス廃棄物減量を使用することでCO2排出量を半減できたとのことだ。今回のように、100%バイオベースで地球にやさしい高温ポリアミドの発売は、持続可能な社会の構築を達成できる可能性が大いにあるということを顧客に後押しするという意味もあるという。

DSMによれば、全世界のバイオベース製品の生産量は、2015年から2020年の間に約2倍になっているといい、地球温暖化の進行を抑えるために素材産業は持続可能な原料への移行を早急に進める必要があるという。そうした需要に応えるため、DSMは2030年までにポートフォリオ全体にバイオまたはリサイクルベースの代替品を提供していく方針だ。

出所:DSM Launches 100% Bio-based High-performance PA with Halved Carbon Footprint(DSM)

アビエントが油性食品接触用途向けの新しいTPE材料を発売

アビエントは熱可塑性エラストマー (TPE)の「Versaflex」ファミリーの新製品を発売した。新製品「Versaflex FFC」はFFC(fatty-food-contact、油性食品の接触)用途向けに開発された。

FFCについては、油分に樹脂の物質が溶融することで人体に有害物質が取り込まれることを防ぐため、FDA(Food and Drug Administration、アメリカ食品医薬品局)など欧米政府機関が定める法で移行量制限値(溶出物量)が制限されている。Versaflex FFCは「FDA 21 CFR 177.2600(繰返し使用を目的とするゴム製品)」と欧州プラスチック規制「EU No.10/2011」準拠の事前テスト済みであるということだ。

Versaflex FFCはビスフェノール A (BPA)を含有しない。食品に直に接触させたくないPCやABSの上にオーバーモールドさせることも可能だ。

同製品はシリコーンゴムの代替としての活用も期待できるという。Versaflex FFCはシリコーンゴムよりも加工性が優れているとのことだ。

出所:Avient Launches New TPE Materials for Fatty-Food-Contact Applications(INDIAN CHEMICAL NEWS)

次回の予定
次回の記事では、今年の10月にドイツのデュッセルドルフでプラスチック・ゴム産業展のKショーが行われましたが、その前日に行われるKトークの内容についてです。(次回へ続く)

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