環境に優しい新商品と新技術:海外・化学業界トピックス vol.4

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今回も、編集部注目の海外企業トピックを紹介します(前回)。今回は、AIMPLAS の自動車部品をリサイクルを可能にした新たなプロセスや、DSMとnohoが協力して開発したバイオベースの素材から作られた家具などを含めた4社の製品や新技術についてです。

SABIC のサーキュラーBOPP がモノマテリアルのパスタ包装に採用

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出所:SABIC

イタリアのパスタメーカーであるGarofalo社は、GT Polifilm と Polivouga が、SABIC の ISCC PLUS認証サーキュラーBOPP(Biaxially Oriented Polypropylene:二軸延伸ポリプロピレン)ポリマーを使用して製造したモノマテリアルパッケージを採用した。

まずBOPP フィルムにキャスト PP フィルムを追加してモノマテリアル構造を作成。その後オーダーメイドのパスタバッグに加工する。モノ PP バッグは市場に出て回収された後も、従来の廃棄フローの中で簡単に再リサイクルできるとしている。

出所:GAROFALO PASTA PACKAGING




AIMPLASプラスチック技術センター は使用済み自動車からプラスチック部品をリサイクルする新しいプロセスを開発

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出所:AIMPLAS

AIMPLAS プラスチック技術センターはELV(End of Life Vehicle:廃車、使用済自動車)からプラスチック部品をリサイクルする新しいプロセスの開発に成功した。

新しいプラスチック回収プロセスは、スペインのバレンシアにある企業 Desguace Cortés によるもの。このプロセスでは、高密度ポリエチレンやポリプロピレンが使用されたバンパーや燃料タンクを分離する。現在は、分離後に前処理を行った上、配管用のリサイクル材料と、ホイールアーチなどの新しい自動車部品を製造するためのリサイクルコンパウンドを生成できるよう準備中であるという。

このプロジェクトでは、1000 台のELVから 12 トンのリサイクル プラスチックを獲得することを1つの目標としている。このプロセスにより再生プラスチックを使用可能にすることで、CO2排出量75% 削減が見込まれている。

出所:New Method of Recycling Plastics from End-of-Life Vehicles Reduces Carbon Footprint by 75%

DSMが家具ブランドのnohoとコラボ、バイオベースPAを使用したサスティナブルな家具を開発

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出所:noho

オランダに本社を置くDSM社は、ニュージーランドの直販家具ブランド nohoとのコラボによるスタッキングチェア「Lightly」を発表。米国とニュージーランドで販売している。Lightlyは、バイオ系素材を利用しながら、軽量さと堅牢さを両立し、さらに上品な意匠も実現している。

Lightlyは、 DSM Engineering Materialsの トウゴマ由来のバイオPA「EcoPaXX」7割と、ポストコンシューマーリサイクル (PCR)材3割で製造されている。EcoPaXXの原料であるトウゴマは成長する中で大気中のCO2をよく吸収するため、製品ライフサイクル全体でのカーボンオフセットが可能である。

Lightly自身も、積み重ねてコンパクトに収納できることから、運搬の際により多くの品を一度に運ぶことができることから輸送の際に発生する温室効果ガスの削減にも貢献できるとしている。

出所:DSM Engineering Materials helps noho launch the next stage of its sustainable furniture portfolio with EcoPaXX®

Solvay、EVバッテリー部品用の新高熱ポリマーを発売

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ベルギーのブリュッセルに本拠地を置くSolvayは、同社の液晶ポリマー (LCP) 「Xydar」 ポートフォリオに、EVバッテリー向けの高耐熱難燃グレード「Xydar LCP G-330 HH」を新たに加えたと発表した。

Xydar LCP G-330 HHは、射出成形向けのガラス繊維強化LCPであり、400℃に30分間さらしても断熱性を維持することができる。高電圧システムで動作する EV モデルのバッテリー モジュール プレートの用途を想定している。

難燃ポリマーであるため、ハロゲンや臭素添加剤を使用していない。さらに、優れた流動性を備え、ポリカーボネート(PC)やエアロゲルなど既存の電池モジュール絶縁材料で薄い部品を作るのに役立つ。

出所:Solvay introduces new polymer for high-heat EV battery module insulation

■編集部より

今回も4社の製品について紹介していきました。DSMとnohoのコラボによるバイオベースポリアミドから作られた椅子は、ただ環境に優しい素材を使うだけでなく、製品が届けられるまでの輸送にかかる環境への負担や使いやすさまで考慮して作られたという点に魅力を感じました。また、椅子のように身近な製品が環境に配慮して作られていることで環境への意識がより多くの人に根付くと感じるので、このような製品が今後たくさん出てきてほしいです。

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