【松本編集長が行く! 突撃取材(日本編)】第14回 高機能 素材Week 2023(前編)ーー大塚化学株式会社、東山フィルム株式会社、BASFジャパン株式会社、デンカ株式会社

今回は2023年10月4~6日の3日間、幕張メッセ(千葉市)で開催された「第14回 高機能 素材Week」で突撃取材をしてまいりました! 高機能素材Weekは、機能性フィルム・プラスチック・セルロース・炭素繊維複合材・金属・セラミックスといった最先端の素材技術が一堂に集結した展示会。今回の出展社数は、なんと昨年比で2倍ということです。
さて前編では大塚化学株式会社、東山フィルム株式会社、BASFジャパン株式会社、デンカ株式会社の4社を紹介します。
前編では、まず大塚化学株式会社の稲田幸輔さんにお話を伺いました。複合材料「POTICON 」を用いた超極小ギアは、顕微鏡で覗かないと確認できない程の小ささというミクロな世界を再現していて驚きました。
その他にも導電性に優れたフィラー「DENTALL」、高分子分散剤の「TERPLUS」、独自のゴム用添加材である「ACROAD」、ミクロの補強性能を持つ「TISMO」、そして強度と軽量化の需要から生まれたという「POTICONフィラメント」を3Dプリンターに組み合わせた技術など、バラエティに富む素材と技術について実例も交えて見せていただきました。
続いて、東山フイルム株式会社の村瀬将幸さんにお話を伺いました。今回の見どころとしては、まず、スチールウールですっても傷がほとんどつかないほど耐擦傷性が高いという反射防止フィルム「TOUGHTERIOR」です。低反射かつ、耐屈曲性もあるため、フォルタブル(折りたたみ)ディスプレイなどの表層に使われているとのこと。他にも、カーナビやメーター表示用のディスプレイなどに用いられる「AIRLIKE」や、非シリコーンセパ、スキン材について詳しくご紹介いただいています。
次はBASFジャパン株式会社の江口智則さんを取材しました。プラスチックや廃棄されたタイヤを回収、処理することで、原材料と同等の物にリサイクルするケミカルリサイクルついて教えていただきました。ケミカルリサイクルされたポリアミドを使用した電気ブレーカーやバッグ、パンツなどを紹介していただきました。
さらに、熱分解油などのリサイクル原料を使い化石原料の使用や、CO2の排出を削減する技術、長寿命・軽量化のための技術などについても説明していただいています。
最後に取材させていただいたのは、デンカ株式会社の増子芳弘さん。主にポリマー系、セラミック系製品の制作を行っている企業です。今回の展示会では、食品工場などで出た卵殻を配合して作られたサステナブルプラスチックである「PLATIECO」について紹介していました。この樹脂で作られた射出成形品や押出成形品などのサンプルが今回の展示場に展示されており、実際にはプラモデルの材料として使われたことがあるそうです。
卵殻を使用することで臭いが生じるなどの問題がありますが、流動性を高めて低温での成形を可能にし、ガス化を抑えることで臭いを少なくするといった工夫もされているということでした。
各社の取材内容について、詳しくはぜひ動画でご覧ください。
これまでカタログや材料メーカー各社のホームページ内に散在していた樹脂(プラスチック)成形材料の情報をPlaBaseに集約しました。 メーカー・樹脂名・物性値など多様な検索方法によって、お客様の目的に合った樹脂成形材料のデータを探し出すことができます。
