PlaBaseが注目したサステナブルなプラスチック技術――第13回 高機能素材Week[大阪展]

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2025年5月16日(水)から16日(金)までの3日間、「第13回 高機能素材Week[大阪展]」(会場:インテックス大阪、大阪市、主催:⁠RX Japan)が開催されました。フィルム、プラスチック、金属、セラミックスといった高機能素材などを展示する総合展示会です。RX Japanによれば、今回の大阪展では3日間合計で、3万6013人(出展者・報道関係者は含まず)の来場があったとのことです。

今回は、PlaBase編集部が選んだ化学系企業3社の展示について紹介します。


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エコでカラフルなカーボンペレット――オクトカーボンワークス

樹脂ペレットの開発をしているオクトカーボンワークスは、日本ポリマー産業のグループ会社です。日本ポリマー産業はプレコンシューマーの炭素繊維を使用したチョップドファイバーやミルドファイバー、フェルトなどを取り扱っています。オクトカーボンワークスはそれを樹脂ペレット化する技術の開発と販売を担っています。

プレコンシューマーの炭素繊維に対して、リサイクル材料やバイオマス材料を掛け合わした環境対応材料の開発も可能です。このリサイクル材については、市場から回収したCFRP成形品(製品)から取り出した炭素繊維(ポストコンシューマー品)の使用も可能です。自社で所有する大型熱分解炉でCFRP成形品の樹脂部分を焼成し、炭素繊維だけを取り出し再利用する技術です。炭素繊維と掛け合わせる材料は、ポリアミド系(PA66、PA11、MXD6PA6Tetc)、各種エラストマー、PEEKなど様々な樹脂で対応可能です。

炭素繊維系といえばブラック系のカラーを想像しますが、同社のペレットは着色ができます。他社にはあまり見られない特色だそうです。

さらに、研究開発や試作ニーズの対応にも対応するために少量試作や生産のフォローまで対応できるとのことです。

まだ発表して間もない製品でもあることから、ターゲット市場は特に限定しておらず、現時点も模索中であるとのこと。大きな組織では対応できない材料開発のニーズに小回りの利く体制で、試作段階から量産までフォローしていきたいということでした。


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(左)カラーペレット、(右)成形品(自転車のペダル)

PPとの置き換えで温室効果ガスを66%削減――巴工業

完全受注生産の遠心分離機を開発する巴工業ですが、化学工業製品の商社としての顔も持ちます。化学商社としての事業開始は、創業して10年ほどたった1952年。ポリエチレン(PE)などの合成樹脂を米国から輸出を始めたことが起源です。「PEを商業輸入したのは巴工業が日本初(同社)」であるとのことです。今日はPE以外にも多岐にわたる素材の取り扱いがあります。

今回の展示では、高機能材料や合成樹脂の他、農業廃材を活用した成形用樹脂「TEXa」、貝殻由来の天然フィラーなどを利用した成形サンプルなど環境配慮やバイオマスなどをテーマとした品や技術を展示しました。

TEXaは、農業廃棄物(籾殻・パーム房)を主原料に約50%含むバイオマス複合材料です。100%使用時には可燃ごみとして処理可能です。環境負荷の低さから、国内外の幅広い製品分野で導入が進んでいます。既に国内外において、オーディオや家具、雑貨、食器、フードトレイなど、さまざまな分野で、採用が広がっているとのことです。

TEXaは強度、耐久性に優れており、一般のプラスチックのような成形性を備えます。同社の試算ではポリプロピレン(PP)からTEXaに置き換えることで温室効果ガスを66%削減できるとのことです。また用途に応じて、『食品衛生法対応』『押出シート対応』『リサイクルPP使用グレード』など、 さまざまなラインアップを備えています。


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 TEXaの成形サンプル展示:食品トレイやタンブラー、ライターなど

研究から販売までワンストップで再生プラを提供――河南平远新材料

河南平远新材料科技公司は、中国屈指のリサイクル企業です。再生プラスチックの研究開発から、リサイクル、生産、販売までワンストップ対応していることが特色です。同社で取り扱いするリサイクル原料や材料は、国際規格や認証に対応しており、GRS認証も取得しています。

同社は廃棄漁網など海洋プラスチック廃棄物から再生したPAや、廃棄されたエアコンなどの家電から回収した再生したABSなどの技術情報やペレットを展示しました。顧客のニーズに合わせて配合をカスタマイズし、環境保護とエンジニアリング性能の両立が可能な再生プラスチックの提供が可能とのことです。

同社の顧客は大手化学メーカーの他、家電、自動車、アパレル、化粧品などのメーカー、部品サプライヤーなど多岐にわたっています。既に日本を含む15カ国・地域と取引がある同社ではありますが、今回は同社の技術について日本でのさらなる認知度拡大をねらいとして出展しました。


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河南平远新材料の展示


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PlaBase編集部
PlaBase[プラベース]

これまでカタログや材料メーカー各社のホームページ内に散在していた樹脂(プラスチック)成形材料の情報をPlaBaseに集約しました。 メーカー・樹脂名・物性値など多様な検索方法によって、お客様の目的に合った樹脂成形材料のデータを探し出すことができます。