プラベと博世(仮称)の検査方法シリーズ①『プラスチックの引張試験』

 

 

 

 

なかなか実際に自分で見る機会がない各種物性値を求める試験。そんな試験をPlaBase取材班がライトな動画にまとめる新企画「プラベと博世の検査方法シリーズ」。この動画を見るだけで、試験内容の概要を把握することができます!

記念すべき第一弾の試験は、材料特性を理解する上で重要な力学試験の一つの「引張試験」。試験詳細については下記の通りとなっております。
尚、実際に試験を行った場所は、富山県産業技術研究開発センターです。ご協力いただき誠にありがとうございました。
 
使用機器:プラスチック強度試験機
関連規格:JIS K 7161
「引張特性の試験方法」
JIS K 7100「状態調節及び試験のための標準雰囲気」
JIS K 7139「試験片」など
 

1.引張試験

引張試験は、力学的な試験の中で最も基本的な試験になります。得られたデータ(引張応力、引張ひずみ、引張弾性率、ポアソン比など)から、材料特性に関する多くの情報を得ることができます。
 

2.試験機

プラスチック強度試験機は、インストロン型材料試験機で、試験片を固定する治具や治具を移動させるクロスヘッド、荷重検出器などで構成されます。最
大荷重容量:50kN、試験速度範囲:0.0005~1000mm/minで、恒温槽、伸び計を付属しています。
 

3.試験片

一般的には、1A型ダンベル試験片を使用します。試験片数は5本です。
 

4.試験条件

試験速度、試験項目、伸び計、試験温度・湿度、状態調節などを決定します。
 

5.試験項目

・引張応力
測定荷重を試験片の断面積で除した値です。降伏点の応力、最大点の応力、破断時の応力などを求めます。
・引張ひずみ
標線間の変位量を伸び計で求め標線間距離で除した値です。つかみ具間の移動量から求める引張呼びひずみを求める場合もあります。
・引張弾性率
規定された2点のひずみ間の引張応力差をひずみの差で除した値です。引張応力-ひずみ曲線の初期の傾きになります。
・ポアソン比
縦ひずみ(引張方向のひずみ)と横ひずみ(幅または厚さ方向のひずみ)の比になります。
 

6.報告

試験片形状、試験片の数、状態調節、試験環境、伸び計、試験速度、測定値、平均値などを報告します。
 

7.参考文献

・大阪市立工業研究所プラスチック読本編集委員会
プラスチック技術協会共編,プラスチック読本,プラスチックス・エージ(2015)
・本間清一,プラスチック製品の強度設計とトラブル対策,NTS(2018)
(文責:富山県産業技術研究開発センター2水野渡)

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PlaBase編集部
PlaBase[プラベース]

これまでカタログや材料メーカー各社のホームページ内に散在していた樹脂(プラスチック)成形材料の情報をPlaBaseに集約しました。 メーカー・樹脂名・物性値など多様な検索方法によって、お客様の目的に合った樹脂成形材料のデータを探し出すことができます。