【見方、単位】機械図面を読むための、基本の基【1】

図面枠の見方や単位について

はじめに


機械設計担当ではなくても、営業担当や企画担当でも、部品や装置について描かれた機械図面を読まなければならないときがあります。その表現方法に慣れていないと、ぱっと情報が読み取りづらいものです。描く方はともかく、読み取りに関しては難しいルールがあるわけではありません。ちょっとしたルールを押さえて、慣れてしまえば誰でも読むことができます。

また、これからモノづくりを意識した3Dモデリングを覚えたい方も、「直接3Dモデルを作るから関係ない」と思わないで、機械図面の知識はぜひおさえておくことをおすすめしています。これからモノづくりをしたい場合、その知識が必ずやお役に立つことをお約束します。

この連載では、機械設計やトレースのビギナーさんはもちろん、それ以外で機械設計の現場にかかわる方や学生さんも対象にして、機械図面(三面図)の読み取り方の最低限の基本について解説していきます。

機械設計のベテランの方にとっては、恐らく、「空気は吸って吐くものである」と言われているのに近いかもしれません。もし身近に機械図面が全く読めなくて困っている方がいたら、この記事のことを教えてあげてください。その説明のお時間を省くお手伝いくらいはできるかもしれません。

 

部品の大きさを把握する


まず、理解いただきたいのが、機械図面に書かれている部品の姿が、実物大とは限らないということです。工業部品には非常に小さいものも多くあります。それを実物大でいちいち書いていては、寸法も詳細形状も見づらくなります。よって、図面に描いてある縮尺を確認するようにするといいと思います。例えば実物大なら「1:1」、2倍の尺度であれば「2:1」と書かれています。

また、150mm(15cm)ほどの直尺(金属の定規、マシンスケール)を手元に1本用意してください。なければ、どなたかに借りてください。文房具のプラスチック定規の目盛りは精密にできていないため、工業部品の細かい寸法を確認することには適していません。

部品のスケール感は、図面を見ただけではなかなか理解できません。しかし、大きさの感覚は、これから説明する寸法を読み解く際にも大切な感覚になります。

図面の縮尺を確認することと併せて、実物と照らし合わせる機会があれば、直尺を当てながら、ぜひ見比べてみてください。

 

図面サイズや枠について


機械図面は、決められた図面枠の中に入れます(図1)。ほかのビジネス書類と同様に、A0~A4のサイズがあります。A0~A2は組み立て図でよく使います。A4やA3は部品図でよく使います。ある程度大きさがあり、複雑な部品だと、A2やA1で描く場合もあります。A3~A0は横になります。A4は縦で描くことがとても多いです。

図面枠にも日本工業規格(JIS)で基本的な決まりごとはあるのですが、表題欄の作り方は会社によっていろいろです。

(図1)

大まかには、図を描くエリアと表題欄に分かれています。表題欄には、尺度、部品の名称、材質、企業名、個数、部品番号、担当者名などいろいろ書かれています。

よく見ると図面の淵にあるアルファベットや数字は、「Dの5のあたりを見て」というふうに、指示を出すときに使います。大きい組み立て図を見る時に役立つことがあります。小さい図面にも入っていますが、あまり使わないかもしれません。

 

寸法の単位


機械図面の長さの単位は、日本においては「mm」が使われます。cmやmはほとんど使いません。米国や欧州などの海外の図面では「inch」が使われます。海外メーカーの部品カタログを見る場合には注意が必要です。「1inch=25.4mm」だと覚えておいてください。

以下のように、図面で指示する寸法については、寸法補助線と数字だけで表現し、mmなど単位は付記しません。

(図2)

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PlaBase編集部
PlaBase[プラベース]

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