アイデアを柔軟に生み出せるマインドセットとは:企画力

今回の記事は…
技術者たちが、これからの時代を生き抜くために必要な企画力&プレゼン力とは?プレゼン上手になって、自分らしく働けるようになれば、きっと明日から仕事が楽しくなりますよ。第2回は、企画力について説明します。

VUCAの時代を生き抜く技術者に求められるスキル、「企画力」と「プレゼン力」を学べる連載。本日は企画力について紹介します。

ところで皆さん、こんな経験、ありませんか?

・新しいアイデアを求められてもなかなかすぐに思いつかない
・仲間でアイデア出しをしても同じようなアイデアしか出てこない

今回は、自動車関連メーカーにて10年、新商品・サービス企画を担当し、現在は株式会社MOVEDにてイベントの企画・運営に携わるなかあづさが講師を務めます。

「企画力」を高めるために、まずはマインドを醸成しよう

こんにちは。企画力の講師を務めます、なかあづさです。

私にとっての「企画力」とは、ワクワクするようなアイデアを発想し、実現に向けて動かしていく力です。「企画力」に必要な要素は、手法だけでなく、マインドが大きいと私は感じています。

企画に必要なマインドセットは企画を仕事にしている人だけでなく、エンジニアや、営業、人事、総務など、どんな仕事をしている人にも必要です。なぜなら、社内外のニーズが多様化する現代では、与えられた仕事しかできない人材は淘汰され、自ら価値を生み出すことのできる人材が求められるからです。

なんだか厳しいことを言ってしまいましたが、「企画力」は仕事を楽しく、ワクワクさせてくれる力でもあります。本日は柔軟にアイデアを発想できる「企画力」に必要なマインドセットを2つお伝えします。

企画力に必要なマインドセット① 興味から生まれる「気づき」を大切にする

企画力を上げるためには、インプット量を増やすこと大切です。しかし、単純にインプット量を増やすだけでは意味がないのです。興味を持ってインプットすると生まれる「気づき」をどれだけ見つけられるか。この「気づき」をたくさん得られる人ほど、柔軟にアイデアを生み出すことができるのです。

まずはインプットの量を増やすために、技術トレンドや他社の新商品、サービスを調査する時間を毎日15分~30分ほど設けてみてください。自社業界に限らず、まずは自分の趣味や興味のある分野で良いので、他業界もチェックしてみましょう。

その中で自分が「これは面白そうだ」と感じた内容に対し、「なぜこの企業はこの施策を行ったのか?」「どのような社会変化が影響しているのか?」を考えてみてください。この時、合わせて「なぜ自分がこの内容が面白いと思ったのか」という点も考えてみましょう。これを繰り返し行うことで、「気づき」のアンテナが高くなっていきます。

例えば、最近、小型モビリティの先駆けであったセグウェイが生産終了となるニュースがありましたね。セグウェイが登場した当時、小型モビリティへの注目度が高まり、トヨタやホンダなど、大手メーカーも続きましたが、なぜ普及しなかったのでしょうか? テクノロジーを詰め込みすぎた故に価格が高すぎたのか?それとも自転車との差別化ができなかったのか? 消費者は「歩く」ことに対して何を求めていたのか? セグウェイは誰をターゲットとして作られたのか?など、たった1つのニュースでもたくさんの「気づき」を見つけることができます。

これを習慣化すると、変化を敏感に感じ取れるアンテナを持つことができるようになります。「そういえばあの会社も同じようなサービスを出していたな」「この業界が、今流れが、速そうだ」と市場のトレンドや社会変化が見えてくるようになります。そして、事実だけでなく、自分の主観的な意見を持つことで、自分の意見を踏まえた従来の考え方に囚われないアイデアを生み出す土壌を作ることができるのです。

企画力に必要なマインドセット② 意見が異なることを面白がる

同じメンバーで同じようなアイデアしか出てこないのは当然と言えます。「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」と『アイデアのつくり方』の著者、ジェームス・ウェブ・ヤング氏は提唱しています。

会社にはどうしても似たような属性の人が集まりがちです。同じような年代、家族構成や年収も近いとどうしても発想や思考が似てしまいます。実際に良い施策を考えようと、同じ分野の専門家を集めた場では認知の偏りが起こり、重大な間違いに気が付かない…。そんな事例もあります。

多様なメンバーを集めてのアイデア出しを行うと、異なる視点でのアイデアが生まれ、お互いに「気づき」を共有できます。他企業との共創や同じ会社の中でも性別や国籍、ライフステージが異なるメンバーを集めてのアイデア検討会を行い、新しい切り口を生み出しましょう。

先ほどのセグウェイを例に、歩道で使える新しいモビリティのアイデアを考えてみます。景色を楽しみながら歩きたい人もいれば、移動はとにかく早く済ませたい人もいます。人によって求めるものが違いますよね。子どもを持つ親の場合はどうでしょうか? 親子で楽しく歩きたいのかもしれませんし、子どもが駄々をこねない工夫が欲しいかもしれません。足が不自由な方や歩くことが困難な方はどう考えるでしょうか?人だけでなく、環境の違いもありますね。整備された歩道ではなく、荒れた砂や土の歩道ではどうでしょうか?天気によっても状況は変わりそうです。

多様なメンバーを集めると、意見が発散してしまう懸念もあります。しかし、発散を恐れる前に大切なのは「意見が異なることを面白がるマインド」です。全く同じ考えを持つ人はこの世にはいません。違いがあるからこそ、新しい技術革新やアイデアが生まれてきたのです。「そういった目線もあるのか」とまずは良し悪しを判断せず、自分の中に取り込むと、物事を見る視野が広がります。相手の意見と自分の意見の新しい組み合わせで生まれるアイデアを楽しみましょう。

企画力にもっとも重要なのは「情熱」

アイデアをたくさん出す手法は世に溢れています。しかし、それらを単に身につけるだけでは「企画力」を高めることはできません。実際に企画を通し、最後までやり遂げる強い意志、情熱が必要なのです。自分が面白いと思うアンテナを磨き、多様な人と共創し、生み出したアイデアに対して「これを実現すると面白いことになるぞ」とワクワクした気持ちをもつこと。これこそが企画を推進していくパワーになります。

VUCAの時代は小手先のスキルだけでは通用しません。個の内面から溢れる想いと知識、技術をアップデートし続けるために、「企画力」に必要なマインドづくりにチャレンジしてみてください。

視野を広げ、今まで自分が知らなかった世界が見えてくることで、仕事はもちろん、日常生活にもワクワクした気持ちを持つことができるようになりますよ。

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PlaBase編集部
PlaBase[プラベース]

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