プラスチックのことならプラ博世にお任せ!PETの巻

プラ博世
こんにちは。プラスチックを愛してやまない研究員、プラ博世です。みんなは、プラスチックにどんなイメージを抱いている?石油から造られていることや腐食しないってことから、環境に優しくないと思っている人もいるみたいだけど…。
プラべくん
え、そんな人がいるの?それはちょっと悲しい
プラ博世
うん、そういう人に少しでもプラスチックのことを分かってもらうのも、僕たちの使命だね。
プラべくん
今は植物由来のプラスチックや微生物が分解してくれて土に還るという生分解性プラスチックなどが開発されているから、そういう意味では人や環境に優しいとも言えるんじゃないの!?
プラ博世
そうだよね。リサイクルして再利用できるというのも、地球の資源として考えると効率のいい使い方だと思う。さて、リサイクルの話が出てきたところで、今回はポリエチレンテレフタレート(PET)について紹介するよ。

 

ポリエチレンテレフタレート(以下、PET)ってどんな素材?

PETはポリエステルの一種。エチレングリコールとテレフタル酸によって生成されている。

代表的な製品は、みんなもよく知っている清涼飲料水などのペットボトルだ。その呼び方もPETからきているんだよ。他には、フリースなどの衣料用の繊維、フィルム、磁気テープなどにも使われている。

最近、ペットボトルをリサイクルして繊維にするということが盛んになってきたけど、2016年度のペットボトルのリサイクル率は83.9%(2016年)と、欧米41.2%(2015年)と比べてもかなり高い数値。で、世界最高水準と言われている。

それから、最近注目されているのは、PETを分解して生育する細菌が発見されたこと。自然界の生物が分解してくれるということは、PET製品のバイオリサイクル技術の開発にもつながるから、実用化に向けてかなり期待されているみたいだね。

PETの特性とは?

PETは、耐熱性、耐寒性、耐薬品性、耐水性に優れている。強靭な素材で、ペットボトルを見たらわかるけど透明度も高い。また、燃やしても有毒ガスを発生しない。繊維素材にする時の染色性もバツグンなんだ。

ただ、ペットボトルにする時は、中に入れる飲料の種類によっていろいろな処理をしなければならない。

 

PETの代表・ペットボトルの加工法

PETからできているペットボトル。ペットボトル入りの飲料は、炭酸飲料や果汁入り、それから冷たいものと温かいものなど、いろいろ販売されているね。

ペットボトルは射出成形で試験官みたいな形をしたプリフォームという容器を造った後、それをブロー成形で膨らませて造るんだ。最近は500mlや1L、いろいろなサイズで販売されているけど、全てのサイズのプリフォームがある。

通常の薄いペットボトルは耐熱性が低いことから、温かい飲み物や炭酸入り飲料等の種類によっていろいろな処理をしなければならない。それがないと、ペットボトルが変形してしまったりするからね。主なものは、耐圧ボトル、耐熱圧ボトル、耐熱ボトル、非耐熱ボトルの4種類。

例えば、ペットボトルごと温めることを想定して作られたものは、容器の厚みを増やしたり、酸素遮断層をサンドイッチしたり、内面にDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)コーティング処理するなど。見た目は同じように見えるペットボトルでも、いろいろな工夫があるということだね。

 

ペットボトルが日本で普及し始めたのはいつ?

ペットボトルの生産が日本で始まったのは1977年、キッコーマン醤油の容器だった。ただ、その頃はまだ、ペットボトルはそんなに普及していなかった。全国的に広く使われるようになったのは1983年以降になる。コカ・コーラが瓶ではなくペットボトルで販売するようになってから、どんどん増えていったんだ。

日本ではそんな感じだけど、PETが開発されたのはかなり前のこと。1941年にイギリスのキャリコ・プリンターズ社によって開発され、1953年にアメリカのデュボン社が工業化を進め、1967年に本格的なペットボトル生産が始まったんだよ。

 

PETを使った合成繊維

PETを使っているペットボトルの容器。そのほとんどが透明なのは、リサイクルを考えているから。

リサイクルされたPETはフリースなどの繊維素材として使われている。フリースは1979年にモールデン・ミルズ社によって開発された繊維素材。軽くて柔らかいうえに肌触りや保温性が高いことから、冬になると手放せない人もいるかもしれないね。リサイクルだから価格的にも安いし、速乾性にも優れている。

衣類の半分以上がPETを使っていると言われているけど、糸状にする過程で抗菌素材を混ぜ合わせると抗菌性もプラスされるというから、需要はますます拡大していくに違いない。

 

PETはエンジニアリングプラスチックとしても使われている

PETにガラス繊維を混ぜ合わせることで、耐熱性や強度を高めることができるんだ。機械的特性の高いパーツとして、電子機器や自動車関係のパーツにも使われ始めている。

加工性が高いと言われているPETだから、今後、どのような製品が誕生するのか…未来の可能性を秘めている素材かもしれないね。

 

今回のまとめ

・PETは、ポリエステルの一種。エチレングリコールとテレフタル酸によって生成されている。

・PETはペットボトルの他、衣料用の繊維、フィルム、磁気テープなどに使われている素材。

・PETは、耐熱性、耐寒性、耐薬品性、耐水性に優れている。強度、透明度が高い。燃やしても有毒ガスを発生しない。繊維素材にする時は、染色性もバツグン。

・ペットボトルには入れる飲料の種類によって、耐圧ボトル、耐熱圧ボトル、耐熱ボトル、非耐熱ボトルなどがある。

・リサイクルされたPETはフリースなどの繊維素材になる。

・PETにガラス繊維を混ぜ合わせると、機械的特性の高い電子機器や自動車関係のパーツを造ることが可能。

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PlaBase編集部
PlaBase[プラベース]

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