自然に還るプラで地球に優しくデリバリー!:プラ博世の海外現地レポート〜上海編(2)〜

プラ博世
こんにちは!  プラ博世です。

前回の「実際どうなの?紙ストロー」では、中国で使用が広がっている紙ストローを、プチ実験も交えながらご紹介いたしました。その後、今月の頭には「プラスチック資源循環促進法」が成立し、使い捨てのプラスチックストローを見直す機会は、今後より増えていきそうです。

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さて今回は、テイクアウトドリンクをさらに深堀りしていきます。

いわゆる「巣ごもり需要」によって一気に増加したテイクアウトやデリバリーサービス。日本では、Uber Eatsなどのデリバリーサービスの人気が高まっていますが、中国ではなんとシャンプーや洗剤などの日用品から、充電ケーブルや電球などの電化製品、薬局の医薬品まで届けてくれます!  元々広く利用されていたデリバリーですが、コロナ禍の外出制限などによって、届けられるものの幅が広がったとのこと。これだけ揃えば、突然の「あれがない!」に困ることがなくなりそうです。

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こうしたサービスのデメリットは、やはりゴミの増加ではないでしょうか。

昔ながらの「岡持ちにラーメンどんぶり」「食べ終わったら返却」という形であれば良いのですが、営業の効率などを考えるとそうはいかないお店も多いのでしょう。そこで主に使われているのがプラスチック容器ですよね。丈夫さ、水分・油分への耐久性、軽さなど、扱いやすさNo.1は間違いなくプラスチック容器でしょう。先月のストローでもそうでしたが、それに変わる素材を見つけるのはなかなか難しい……。

そんな中、

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中国で使われているのは「生分解性プラスチック」です!

デリバリーサービスを利用して、ミルクティーを注文したところ、カップと蓋(ふた)は紙製、ストローとレジ袋は「生分解性プラスチック」。

生分解性プラスチックとは、微生物の働きによって分子レベルまで分解され、最終的に二酸化炭素と水になって自然界に還っていくことができるプラスチックのことを指します。

もう1つ、環境に優しいプラスチックとしてよく聞くのが「バイオマスプラスチック」。こちらは、石油ではなく、トウモロコシやサトウキビなどの植物資源(バイオマス)を原料として使用しているプラスチックです。(バイオマスプラスチックが気になる方は「バイオプラ関連で奮闘する中小企業」こちらの記事もチェック!)

そして、これら両方の特性を持ったプラスチックも開発されています。

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つまりは、植物からできて、微生物による分解で自然に還るプラスチック!

今回のミルクティーに使われていたプラスチックはPLA樹脂(ポリ乳酸)、まさにその両方の特性を持ったプラスチックでした。

さらによくよく見てみると、ストローとレジ袋のうち、レジ袋の方はPLA樹脂とPBAT(ポリブチレンアジペートテレフタレート)製。この組み合わせや比率に、従来のレジ袋と同じように扱うことができる秘密があるのかも。

生分解性プラスチックも、製品によって分解の際に温度など細かい条件があり、そこが導入してサステナブルな運用をしていくためには難しいところでもあります。しかし、PBS(ポリブチレンサクシネート)や、PHBH(3-ヒドロキシブチレート-co-3-ヒドロキシヘキサノエート重合体)など、常温でも分解可能なもの、海でも分解可能なもの、とそれぞれの課題が解決できる製品が日本のメーカーはじめ、世界中で開発・製造されています。

冒頭でお話したプラスチック資源循環促進法の施行と共に、さまざまな生分解性プラスチックを見かけるようになるかもしれませんね。「新しい素材を見たり、触れたりするチャンスが増える」と考えると少し楽しみに思えてきました!

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以上、プラ博世でした。次回のレポートもお楽しみに!

参考webページ:日本バイオプラスチック協会

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PlaBase編集部
PlaBase[プラベース]

これまでカタログや材料メーカー各社のホームページ内に散在していた樹脂(プラスチック)成形材料の情報をPlaBaseに集約しました。 メーカー・樹脂名・物性値など多様な検索方法によって、お客様の目的に合った樹脂成形材料のデータを探し出すことができます。