【松本編集長が行く! 突撃取材(海外編)】K2025



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⁠Guten Tag(グーテンターク)! PlaBase編集部です。

2025年10月8~15日にドイツのデュッセルドルフで「K 2025 - 国際プラスチック・ゴム産業展」が開催されました。Kショーは、3年に一度に開催される、プラスチックやゴムの国際展示会です。世界各国からメーカーが集まり、プラスチックやゴムなど材料や加工品、成形機などが展示されます。毎回、170万~200万人前後の来場がある、かなり大規模な展示会です。プラスチックの技術にかかわる私たちにとっては、非常になじみ深い展示の1つです。

 「K」はドイツ語のプラスチックという意味である「Kunststoffe」に由来しているそう。国内では「Kショー」と言われることが多いですが、「K」とちょっとカッコよく(?)言うこともよくあります。

PlaBaseでは、2019年開催の「K2019」を現地しています。当時の松本編集長(松本祐介)による取材の様子を動画におさめています。ぜひ合わせてご覧くださいね。

>>一覧

松井製作所の“ササさん”とご一緒した、同じくドイツ開催の国際展示会「Fakuma」道中(ライブ配信)も、ぜひ一緒にお楽しみください。

>>松本編集長が行く! 突撃取材(海外編)】Fakuma 2024(ドイツ)――松本編集長ライブ配信 feat. 松井製作所

そしてPlaBase、再びドイツへ! K2025を現地取材してきました。今回の取材について、前編・後編の2回に分けてお届けします。


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PlaBase編集部が見たK2025


K2025では、「プラスチックの力――グリーン・スマート・責任」をテーマに、循環型経済、デジタル化、人と環境への配慮を軸とした、射出成形機などの設備や金型の新技術が各社が披露していました。ドイツ現地企業に加えトルコ企業の出展が多い印象でした。

2酸化炭素排出削減では欧州メーカーでも電動化が進んでおり、材料メーカーは再生可能エネルギーや再生原料の活用を強化しています。リサイクルについては、再生材を自社原料の一部として利用する提案が増えてきています。またPETやPPの脱臭技術が特徴的な再生装置の展示も見られました。また欧州の成形機メーカー各社がAIを用いて自動で成形条件を調整して不良発生を抑制できる成形機を披露していました。


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欧州メーカー製品のスマート化が着々と進化していることがうかがえます。DXソリューションは、成形条件の自由度が低い自動車業界では導入が難しい側面もあるようです。流動解析のデータを成形機に転送して利用する仕組みの展示もありました。

加工技術では、型内塗装やフィルム加飾との組み合わせが多く見られ、各社がデモを披露していました。型内塗装で欧州自動車部品の実績を示し、コスト減を訴求していましたが、金型メーカーの技術力が鍵になると感じました。

発泡 PA6 や電熱式スチームクラッカー、ケミカルリサイクルなど、環境対応関連の技術は確実に進化していると感じました。発泡成形は台湾勢が強く、スポーツシューズのミッドソール成形も注目を集めていました。

日系の素材メーカーの展示では、欧州規制を見据えた材料の展示が目立っていました。医薬グレード対応や NDA 対応関連のソリューションもありました。

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「今回の展示会も、大変混み合っていました。6年前、コロナ禍以前であったK 2019に行った時と比べて、展示傾向などにおいて何か、大きな変化があったかといえば、そうでもなかったように思いますね。今回はとりわけ、女性の経営者が登壇するイベントや、女性の方が商談の場にいる場面が目立ったように思います」(松本編集長)

 

松本編集長の突撃取材!

今回も、松本編集長がセレクションした5社に突撃取材しました。日本製鋼所(JSW)、東レ、ビクトレックス、ポリプラスチックス EUROPE、BASFです。今回も、その様子を収録した動画をお届けします。

今回は、JSW、東レ、ビクトレックス、ポリプラスチックス、BASFの動画をご案内します。

 〇JSW

サステナブル関係は、特に欧州の方の関心が高いですね。JSWは、ブース全体を使って、プラスチックの粉砕からボトルのインサート成形まで、実際の機械でプラスチックのリサイクルの実演を実施していました。

成形不良を感知すると自動的に成形条件を変更するAIを導入することで、良品を生産し続けることができます。近年関心が高まっている省人化にもアプローチをしている、とのことです。

リサイクルの方式も、「ケミカルリサイクル」「メカニカルリサイクル」「サーマルリサイクル」と豊富!

動画内では「メカニカルリサイクル」の説明をしていただきました。 各工程で活躍するJSWのソリューションの紹介を、各担当さんがしてくださっています。


 
⁠〇東レ

東レは、さまざまな国の方が集まる展示会ということで、どの国の方にも共通して興味を持ってもらえるように展示を工夫したとのことです。東レも、リサイクル関連の展示に力を入れていました。

今回はABSなど汎用プラスチックからPPSなどエンジニアリングプラスチックまで、幅広いリサイクル関連のソリューションを披露しました。同社のリサイクルの取り組みについてもお尋ねしています。

やはり欧州はサスティナブルに関心が高いため、欧州で完結できる品質が担保されたリサイクル技術を展開しているそうです。

⁠他にも様々なサンプルを紹介していただきました。近年EV車の軽量化や安全性がトレンドであり、それをかなえるPPSを使って樹脂化された部品も見せていただきました。



⁠⁠ 〇ビクトレックス

⁠ビクトレックスはVICTREX™PEEKの専業メーカーです。材料限界を押し広げるための海底の石油掘削ケーブルのように深海から、飛行機の巡航高度に至るまで、いろいろ過酷な環境下でのVICTREX™PEEKが採用されている例を紹介してくださいました。

その中でも目玉の1つであるVICTREX™PEEKコンポジットは深海や宇宙でも耐えられるように腐食化を防ぎ、軽量化したもので、その軽さを語っていただきました!

他にもFlowMakerⓇという心臓の中に入れ、全身に血を送り出すのをアシストするデバイスや、金属のベアリングがVICTREX™PEEKに置き換わった事例なども紹介してくださいました。

 

 
⁠〇ポリプラスチックス

⁠ポリプラスチックス EUROPEはDURACIRCLEⓇというメカニカル・ケミカルのリサイクル、バイオマスの利用、お客様とのコラボレーション、二酸化炭素の活用と言った内容の活動を展開しており、今回はLAPEROSⓇLCPを用いた3Dプリンターで加工された150ミクロンピッチにメッシュが切られたフィルムなど高精細なサンプルの数々を紹介していただきました。

また、海洋分解性のあるセルロースアセテートCAFBLOⓇやエポキシ樹脂CELVENUSⓇを用いたモーターステーターなどポリプラスチックの親会社、ダイセルとのコラボレーション事例も紹介してくださいました。

 

 

〇BASF

BASFはテーマであるⅯake、Use、Recycleが意識された展示となっていました。

ユースやリサイクルのブースではBASFならではの『とがった』展示がされており、特に重きを置いていたリサイクルのブースでは、自社のみで形成されたコンビナートを生かした4種類のリサイクル方法が実物の製品や素材を用いて紹介されていました。

またこれからは設計段階からリサイクルを想定した設計が求められるため、選別のいらない熱可塑性を持った素材で作られた製品が展示されていました。

他の企業にはない『とがった』展示を紹介していただきました!

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PlaBase編集部
PlaBase[プラベース]

これまでカタログや材料メーカー各社のホームページ内に散在していた樹脂(プラスチック)成形材料の情報をPlaBaseに集約しました。 メーカー・樹脂名・物性値など多様な検索方法によって、お客様の目的に合った樹脂成形材料のデータを探し出すことができます。