中小企業と大学、地域がつながってロボットをつくる! ロボリンク×CUP―Kの取り組みに初潜入!

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2026年9月9日、かながわ産学公連携推進協議会(CUP―K)第4回コーディネーター連絡会議が藤沢駅前にあるロボット企業交流拠点「ロボリンク」で開催されました。今回のテーマは「ロボット×産学公 連携ミートアップ」です。今回は、PlaBaseと縁の深い方々が参加されていた本イベントの潜入レポートをお届けします。

CUP―Kとは、企業や大学、自治体などを繋ぎ組み合わせることで共同研究や技術相談、設備利用などを促進する神奈川県の産学公連携ネットワークです。現在、横浜国立大学が会長校を担っています。コーディネーター連絡会議は、前回はJR東海の「FUN+TECH LABO」、次回は株式会社レゾナックの「共創の舞台」など毎回異なる会場にて開催され、広くさまざまな企業と公的研究機関や市区町村との新しいネットワークづくりに取り組んでいます。

「企業様が大学とつながりたいと思っても、いきなり行くにはハードルがあります。行政に近い我々のような存在を通してコネクションを作ってもらえれば。企業から大学、自治体へ。水が流れる水路のようになりたいと思い活動しています。チャンネル作りの場と思って気軽に参加してもらいたいですね。連絡会議では旬な情報やお得な情報をシェアしたり、交流の場を持ってもらったりすることを目的としています」と話すのは、CUP-K 運営委員長(横浜国立大学、神奈川県立産業技術総合研究所などでコーディネーター)伊東 圭昌さん。伊東さんの広いコネクションによってさまざまな縁がつながっています。

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今回はロボリンクで開催されたため、ロボット分野にフォーカスしています。ロボット産業はまだまだこれからの業界。将来性を見込んだ投資や研究開発、事業化支援が注目されています。

ロボリンクとは、神奈川県が運営するロボット企業交流拠点であり、2024年に設立さました。運営は藤沢市の産業支援機関である湘南産業振興財団が担っています。ロボリンクは藤沢駅からすぐの好立地。企業だけでなく、県民が気軽に立ち寄れるスポットとして、会議室やコワーキングスペースの貸し出しの他、ロボットの実演展示なども行っています。

神奈川県では、さがみロボット産業特区という政策を通じ、県内に数多くある中小製造業のロボット産業に参入を促進しています。さらに「県民の安心・安全な生活をロボットで支える」をコンセプトとしており、特にフォーカスしているのは生活支援ロボットです。人材不足と従事者の高齢化が問題となっている介護・福祉業界において、自動化やDX化は急務です。「生活支援ロボットは、日本の企業はまだサプライヤーとして参入できていません。ニーズの盛り上がりにあわせて、日本でも生産していくことになる可能性があります。事前準備として情報収集をしつつネットワークができていれば、いざというときに機会を逃さずに参加できます。そうした場にしたいという目的で作られたのがこのロボリンクです」と湘南産業振興財団 担当の中谷恵理さん。

そして、このロボリンクのアンバサダーを務めるのが、PlaBase立ち上げ時からの執筆陣のお一人、株式会社モールドテック代表取締役 落合 孝明さんです(連載:設計で対策する成形不良)。

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「ロボットは企業が1社だけで開発するのは難しい。機械加工、電気、センサ、樹脂とさまざまな要素が組み合わさっています。このロボリンクの場を使って、このエリアの中小企業が集まって情報交換をしようと言う試みを始めています。私の本業は設計なので、入口として話を聞くことができます。今はこのロボリンクで月に1回ものづくり相談会を実施しています。個人でも企業でも、いろんな相談が寄せられていますよ」と落合さん。

連絡会議では、前半は自治体などによるイベントの告知や自治体ごとの取り組みの紹介、後半はロボリンクに関連した落合さんをはじめとする企業・研究施設による技術や取り組みの紹介が行われました。今回はPlaBase 松本編集長からの紹介で、株式会社グーテンベルク社外取締役 稲田 幸輔さんも登壇し、日本製3Dプリンタやチタン酸カリウム繊維「TISMO」を混合した機能性樹脂「ポチコン」を紹介しました。グーテンベルクはすでにロボット業界でさまざまな実績を積んでいるだけでなく、レスキューロボットコンテスト「POTICON杯」への協賛など、高専や大学のロボットコンテストへの支援を行っています。

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「松本編集長からの紹介で、今回参加させていただきました。グーテンベルクはロボコンや大学研究室などでの活用が進む一方で、企業様はなかなか活用事例としてシェアしにくいため、実際はかなり普及しているにもかかわらず、具体的なユースケースが知られていません。企業様と知り合う機会もなかなかないので新しい出会いに期待しています。ロボリンクに当社のデモ機も置きたいと思っていますので、ぜひ普及させていきたい」と稲田さんは今後のロボリンクへの意気込みを語ります。

企業単体ではなく、志を同じにする企業が連携して製品を開発・製造する。大学と企業が一緒に新しいものを世界に送り出す。こうした取り組みや支援の枠組みは広がっています。

PlaBaseでも、こうした取り組みを広くシェアするとともに、情報発信を通じて新たな出会いや連携を生み出す「ハブ」の1つとなっていきたいと考えています。ご期待ください。

⁠おりも みか thumbnail

新卒入社した玩具製造メーカーにて品質・生産技術担当として日本国内・中国工場での新規ライン立ち上げを経験。玩具、アミューズメント機器、医療機器、健康雑貨など主にプラスチック製品の開発・製造に携わる。結婚を機に退職し、現在は育児の傍ら製造業ライターとして活動中。⁠Twitter ID:@jilljean0506